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第47便 岩手県 復興支援各打ち合わせ

復興
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概要

実施日 :2012月1月31日~2月1日
場 所 :岩手県北上市・遠野市・釜石市・大船渡市・大槌町
内 容 :被災遺児・孤児支援事業「夢のつばさプロジェクト」
被災地学習支援プロジェクトの準備
大船to大船渡の打合せ
大槌町役場訪問
仮設住宅の視察

協力者 : 大船渡観光物産協会
NPO法人 hands
(公社)北上青年会議所
(公社)花巻青年会議所
(社)釜石青年会議所
(社)遠野青年会議所

参加者 :菊地隼・赤沼範典・湯澤大地

47便レポート

2012年最初の公式便は、本年度に予定されている関係諸団体の復興支援の打合せを目的とした。今回も岩手県釜石市の特定非営利法人 handsの菊地さんを始め、多くの岩手県の友人たちのお世話になり岩手県4市1町を訪問した。

震災の年から年があらたまり、様々な復興支援も中長期の支援体制に移行している中、現地入りするボランティアは激減している。釜石ボランティアセンターによると、現在は平日のボランティア受付はしておらず、週末だけの対応となっている。また、ボランティアセンター自体も、新しい体制に移行し民間主導のものに成って行くとのことだった。
私たちも、昨夏から中長期支援への移行を見据えての体制づくりをしてきた。独自の復興支援活動に加えて、10年の継続支援を志向している複数のプロジェクトに参画させて頂いている。

今回は、1泊2日で多くの打合せをする事が出来た。記録的な大雪の中、約束の時間に2時間遅れで到着したりして現地の方々にはご迷惑をお掛けしたが、一定の結果は残せたと判断している。この場をお借りして関係者の皆様に感謝申し上げたい。

(公社)北上青年会議所理事長との打ち合わせ

7時59分東京発の東北新幹線に乗車、いつものように北上に向かった。北上には現地の復興支援NPO法人 handsの菊地君が迎えに来てくれた。その後、北上青年会議所理事長を交え、昼食を取りながら本年度の復興支援について打合せをした。北上JCから私たちへの依頼も有り、実効的な打合せが出来た。
この日は、東北上越と記録的な大雪で、各交通機関に影響が出ていた。北上での1時間30分ほどの打合せの間にも、車上には20cmの積雪があった。移動に不安を抱きつつ遠野に向かった。

遠野市 青笹牧場さんとの打合せ

北上から遠野へは普通であれば1時間ほどで着くが、先述のように大雪の為、いつも以上に時間が掛かった。遠野で(公社)花巻青年会議所の理事長と(社)遠野青年会議所の方と待ち合わせをしていたが、大雪の為30分ほどの遅れとなった。
青笹牧場さん訪問の目的は、夢のつばさプロジェクトの5月合宿のお願いだった。青笹牧場の皆様は5月合宿について御快諾下さり、5月中旬の荒川高原開牧について、設備についても打合せをした。今後の展開が楽しみだ。詳細は改めて関係者の方々にご連絡する。

(社)遠野青年会議所との打合せ

青笹牧場での打ち合わせ後、遠野JCの方と打合せをした。先日、復興支援とてらネットについて遠野青年会議所で講演をする話があり、その細部の詰めと夢のつばさプロジェクトへの協力について話をした。
遠野での講演は3月中旬に仮決定し、(社)釜石青年会議所のメンバーにも出席頂くこととなった。また、5月19日の夢のつばさプロジェクト遠野合宿にも御協力頂けることになっ

仮設住宅へ

遠野での打合せを終え、私たちは釜石へ向かった。降雪はさらに強くなり、東北の方々でも驚くくらいの積雪となりつつあった。この日は陸前高田JCの新年総会があり私にも出席してみてはとのお誘いがあったが、スーツを着て来ていなかったので御遠慮することにした。今から考えると面倒がらずにスーツを買ってでも出席すべきだった。反省。
そして、夕方に釜石市平田の仮設住宅に到着した。この仮設住宅には、昨夏に復興支援で訪れていた。しかし、てらネット公式便では無いので報告書には上がっていない。
今回宿泊する部屋は、釜石市の平田という場所にある比較的大規模な仮設住宅で、NPO法人 handsさんが市から借りている部屋だ。同行して頂いた菊地さんはここで一旦北上に帰り、私一人が宿泊することになった。

部屋の様子

この仮設住宅は、昨夏に一度支援イベントで訪れている比較的大規模な仮設住宅地。入居者数は多く、入居率は8割程度。先ず感じたのは仮設住宅でのプライバシーの担保とコミュニケーションの確保は難しいということだ。言うまでもなく高齢者の方々も多い。
仮設住宅は津波を避け建設されているので当然、高台に造られている。旧市街から離れていて坂道が多い。高齢者の方々には買い物だけでも大変だ。
仮設住宅自体も阪神淡路震災の経験を活かしたものとのことだったが、配管が露出しているなど、寒冷地の対策はなされていない。今回の寒波は想定していないようで、水道管のトラブルが多発していた。私が宿泊した部屋も水道管が破裂していて、水道が使えなかった。洗顔・歯磨きをペットボトルの水で行わなければならなかったが、4月の避難所での生活で経験していたので違和感は無かった。
仮設住宅近隣のコンビニはどこも盛況だった。私も、買い物に行った時に高齢者の方がお弁当を1つ買って仮設に帰る姿を見た。何でも配れば良いわけでは無いが、手料理のようなものを定期的に配る仕組みが必要だと感じた。閉じ籠りがちな冬こそ、炊き出しのようなイベントが実効的なのかも知れない。

仮設の夜。午後8時。

仮設住宅の玄関

仮設住宅に泊まった晩は、運悪く記録的な寒波が来ていた。夜半には気温が氷点下13度まで下がり、暖房を入れてもプレハブの仮設住宅は寒かった。室温は上がるのだが床面が冷たいままで、結露も酷かった。電気ヒーターや暖房ではなく、ダルマストーブのような直接火を起こす暖房器具で無いと暖をとるのは難しいと感じた。

ダルマストーブ+扇風機(奥)は最強。

仮設のキッチン。足下が冷える。

窓は二重サッシ。シンプルな作り。

泊まった部屋。

翌朝も雪は降り続いていた。午前8時から仮設住宅の雪かきを始めた。地元の方によると例年の釜石は、あまり積雪は無いとの話で、昨日今日の積雪は異例とのことだった。雪かきを始めて1時間ほどすると、仮設住宅に避難している方々から、お茶でも飲んで行きなさいと熱心にお誘い頂いた。
結局雪かきをしながら、3軒のお宅にお邪魔してお話を伺った。雪かきをしたのかお茶を飲みに行ったのか分からないくらいだ。反省。しかし、生の声を聞くことが出来た。そして、仮設にお住まいの方々から聞く現状は厳しいものだった。具体的に伺った事を公開できる範囲で列記する。

仮設の方と一緒に雪かき

雪かき後。また直ぐに積ってました。

仮設住宅に、複数の町内会が仮設に入居している場合、町内会長と仮設住宅の代表者が異なり、仮設住宅の自治体の運営が難しくなったりすることがある。
当初は一家族に一部屋の割り当てだったので、一人でも一部屋、5人家族でも一部屋だったそうだ。そして、空室があるにもかかわらず、上記のように自治体がうまく機能しないと効率的な運用が出来ないとの事だった。また、隣人が夜中に騒いだりするケースも多発しているようだ。自宅が一部損壊して入居している方々と、全壊して入居している方々との微妙な関係や、漁業関係者とそうでない方々との違いなど様々なお話しを聞かせて頂いた。その正否等は私には判断できなかったが、現状の一部を知ることが出来たと考えている。
その他、沢山のお話しを伺ったが、プライバシーに関するもの多いのでここでご報告することは控えさせて頂く。
総じて言えることは、仮設住宅には強烈な「孤独感」があることだった。雪かきをしているときにお茶でも飲んで行きなさいと熱心にお誘いただいた理由を痛感した。

仮設の方々には炊き出し等で、また来ますので楽しみにしていて下さいねと申し上げ、雪かきとお茶のみは終了した。

大船渡観光物産協会との打合せ

仮設住宅での雪かき?お茶のみ?を終了し、大船渡へ出発した。大船渡には午後2時に到着、大船渡観光物産協会にお邪魔し、鎌倉市大船発の復興イベント「大船to大船渡」の第2回の開催打ち合わせをした。観光物産協会事務局長の新沼さん以下職員の方々がとても歓迎して下さり、嬉しい限りだった。
大船渡の産業も少しずつ復旧してきているとのことで、昨年の大船to大船渡より多くの大船渡物産を販売できるのではないかとのことだった。今年も楽しいイベントになりそうだ。

大船渡観光物産協会にて。新沼事務局長と職員の方と。

大槌町役場

 

大槌町役場訪問

大船渡での打合せを終え、今回の岩手行きの最後に大槌町役場を訪問した。大槌町役場には、昨年の復興支援でご一緒させて頂いた知人が出向している。この方は、東京にある新日鉄の関連会社に勤務されていたが、自ら志願して大槌町へ出向した。この方に現地NPO法人の菊地さんも改めて紹介することも目的の一つだった。
短時間であったが久しぶりにお会いできて良かった。一緒に飲めなかったのが残念だったが、また改めて。

余談 のんべい横町へ

今回、釜石の「のんべい横町」を訪れることが出来た。のんべい横町とは、津波で被災した釜石の飲食店の集合仮設店舗。ボランティアセンター近くの鈴子広場に建設されている。
この場所は、釜石・大槌での活動の拠点だった。昨年の3月下旬からの復興を見て、現地の方々の努力に頭が下がる想いがした。

仮設の店舗なので、小規模の店舗が多く、今回訪れたお店はカウンター6席の店舗だった。隣席には明日から、のんべい横町でお店を開く方、被災した理容師さん、仮設住宅にお住まいの方々がいらっしゃり、様々な話を聞かせて頂いた。感謝。

1・2階に店舗が入っている。

手前は花巻の方。

大雪の中、1泊2日で北上~遠野~釜石~大船渡~大槌と。よくこれだけの打合せが出来たと思います。同行下さった皆様に感謝申し上げ、第47便の報告書とさせて頂きます。

帰りの北上駅。記録的な積雪。

第1便以来、復興支援便の時に履いていた靴が壊れてしまいました。

2012年3月14日

湯澤 大地