第2便 宮城県石巻市 ~現地調査・支援物資輸送~
復興<第2回 宮城県石巻市 ~現地調査・支援物資輸送~>
NPO法人全国てらこやネットワーク 震災復興プロジェクト 第2回 宮城県石巻市への現地調査・支援物資の輸送 3月27日<内 容>現地調査・支援物資<受入れ>100km徒歩の旅<参加者>湯澤大地・竹脇大・藤井孝彦・石井浩彦・兵藤忠洋・嘉瀬一洋・日本バリ協会より衣類30箱無償提供 |
<そして僕は途方に暮れる in 石巻>
今回は、石巻でボランティア活動を行っているまちづくり団体の仲間の支援要請に応えてのものである。説明が長くなるので“まちづくり団体の仲間”がどういう繋がりなのかは省略するが、簡単に言うと、全国にあるそのまちづくり団体で知り合った仲間が有機的に繋がっており、その繋がり同士が連絡をとりあってピンポイントの支援ができる、という感じだ。「今ここではこれが必要だ」という声に対して「ではそれを持っていく」ということができるのが、この繋がりのいいところだ。当日は、我々鎌倉チームだけでなく、新潟の仲間も物資を届けた。
さて前段が長くなったが、今回のミッションは物資を届けることともう一つ、現地の声をこちらに届けることだと思うのでそうしようと思う。
なお、◎印が現地でボランティアを行っている仲間から聞いた話、→印はそれについて考察したものなど。 —————————————- →物資を送るのは、多すぎても問題がある。現地で仕分け作業が追いつかないからだ。 →現地のニーズにあわせたピンポイントの支援が有効かも。 →もし自分の近くに現地とのパイプを持っていて支援の活動を行っている人がいたらその人(団体)を通じて支援物資を送るのが有効かもしれない(もちろんそれが全てではない)。 ◎「避難所では“未来が見えない”“明日が見えない”ということで自殺する人が増えている」 →物資だけでなく、メンタル面のケアが必要であろう。 →前述の湯澤大地氏が関わっている鎌倉てらこやでは、子供たちのケアをするために、子供たちの「お兄さん」「お姉さん」を今日から常駐で避難所に派遣する。 ◎「自立を促す支援が必要」 →我々が現地に行って炊き出しをするのではなく、材料と道具を持っていって自分たちで炊き出しをしてもらう。そのような方策も必要かもしれないとおっしゃっていました。 加えて、実際に現地に行った者としていくつか客観的に伝えられる情報と意見。 ・東北道は開通したが、福島県あたりからところどころ道路に段差があるの要注意。特に宮城県沿岸部の道路(仙台東部道路、三陸道)の段差はかなり注意を要する。 ・3/26現在、福島県内の東北道、仙台市、石巻市ではガソリンスタンドに長い行列ができている。地震後1週間の関東の比ではない。関東圏から行くなら、福島、宮城で給油することは現実面からも道義的な面からも考えない方が良いだろう。 |
・現地では“被災地観光客”という言葉があるそうだ。この先も絶対に「見に行こう」という軽い気持ちで行くべきではない。 ともかく被災地の現状に言葉を失った。 ちょっと長くなるが、締めくくりに、昨日の件で今日も現地で精力的に動いているKさんからメールを頂戴したので引用させていただく。 —————————————- 映像は映画。 今回石巻市に入られた方は「現実・実情」がよく理解できたかと思います。 でもここで止まってるわけにはいきません。 誰かが言いました。 宮城県が頑張っても東北が頑張ってもどうにもなる問題ではありません。 援助、支援はもとより被災者自体の自立、その上での復興。 10年、20年スパンで人の再生、街の再生を両輪で行わなければできないことだと思っています。 今後についてはなにも書けませんが、とにかく必要な時に必要なものをピンポイントに皆様からの善意を届ける役を演じます。 日々物資のリクエストは変化しています。 早いところではヘドロの除去でスコップ、一輪車、土嚢袋、ちりとり、ほうきなど自分たちで立ち上がろうとして支援要請がきているところもあります。 また皆様にお願いすることが多くなると思いますが、未来の子供たちのために、また一緒に復興していく子供たちのために休むことはできません。 なお一層の重ねて、重ねてご支援をお願いいたします。 |