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第17便 釜石市がれき撤去

復興
復興

<行き先>岩手県釜石市
<内 容>ガレキ撤去②
<受入れ>北上JC・釜石ボランティアセンター
<参加者>6名
白仁浩文・増木洋介・小野 薫・新野浩二・藤間英治・桜松三樹男

大船駅前に集合し、浅尾慶一郎議員に見送られながら出発。しっかり働いてまいります。。。

5月21日(土) ◆21:00 大船
大船駅前に集合し、浅尾慶一郎議員に見送られながら出発。しっかり働いてまいります。。。

◆23:00 佐野SA

今回6名の参加者のうち3名はバスの運転手さん。安全快適な運転で順調に距離を稼いでいきます。佐野ラーメンを食しながらしばし休憩。さらに北を目指します。

5月22日(日) ◆5:00 花巻市

夜が明けるころ、雨が降ってきました。時折激しく降る上に少し肌寒くなってきました。作業のことを思うと晴れてほしいと願うばかりです。コンビニで朝食と昼食を購入し、釜石入りに備えます。

 

◆7:00 釜石市

無事ボランティアセンターに到着。受付開始まで時間があったため、11便に参加した白仁氏の案内で市内を見に行きました。一同、絶句。道路は片付いているものの、沿道には壊れた建物や瓦礫の山が続いています。被害を実感した瞬間でした。我々に何ができるのか。。

◆8:30 ボランティアセンター

降り続ける雨の中で装備を整え、受付をします。我々の他にグループ、単独参加を含め、総勢20名ほどが集まっていました。天候が悪いせいでしょうか、日曜日とはいえGWに比べると参加者はぐっと少ないように思えました。
マッチングされた我々の作業は、まさしく「瓦礫撤去」となりました。
初回参加者は簡単なブリーフィングを受けてから現場へ向かいます。だんだんと緊張感が高まってきました。がんばります!

◆9:00 現場(その1)

最初に案内されたのは、ボランティアセンターから45号線を北に5キロほど行ったところにある、鉄骨だけになったコンビニでした。この場所を早く片付けて市場を開催したいというのが、依頼者様の希望だそうです。
そのために課せられたミッションは3つ。(1)敷地内に埋もれている井戸を探すこと。(2)周囲の側溝から土砂を取り除くこと。(3)敷地内の瓦礫を片づけること。
ボラセンから貸し出されたスコップ、バールを使って、20数名がそれぞれ役割を見つけて黙々と作業に取り組みます。雨は少し小降りになってきました。

◆11:00 現場(その2)

リーダの指示で、我々を含め10名ほどが他の現場へ行くことになりました。さらに45号線を2,3キロ北上したところにあるデイケアセンターです。デイケアセンターは、被災後すぐに修復をおこない現在は再開しているようでした。そこの玄関先にある瓦礫の山を少し離れた場所へ移動し、駐車スペースを確保することがミッションです。本来、重機を使えば簡単な作業なのでしょうが、まったく重機が不足しているためにこのように人力でやらざるを得ないというのが現実ということです。
角材、屋根材、断熱材等の建築材料に混ざって、おもちゃ、写真、卒業証書など、生々しい生活を感じさせるものも発見されます。この人たちの家が一瞬で破壊されたと思うと、たまらない気持になります。持ち主は今どうしているのでしょうか。

◆12:00 大槌湾

昼の休憩時間を利用して、依頼者の方が近くの大槌湾界隈を案内していただきました。被災前の根浜海岸はきれいな砂浜と松林が広がっていた海水浴でありトライアスロン会場としてにぎわったということですが、今は、その面影はありません。松林はなぎ倒され、砂浜は消滅していました。レストハウスは破壊されて傾いています。

◆15:00 作業終了

午後になると初めて会ったメンバ同士にもそれなりにチームワークが芽生えてきて、互いに協力しながら順調に作業が進みます。土砂に埋もれていた駐車場の白線も姿をあらわし、最後にほうきで掃いて本日の作業を完了。お疲れ様でした!

◆16:00 帰宅

汗と泥まみれの衣類を着替え、帰宅の途につきました。すっかり雨もあがり、きれいな夕焼けに映える遠野の風景は、釜石の現場を思うと物悲しくもほっとする光景でした。心から復興を祈るばかりです。
遠野を過ぎたところの東和温泉(入浴料500円)に立ち寄った後、26:00頃に鎌倉へ帰着いたしました。

* この企画に参加して *

学生時代を仙台で過ごした私にとって、松島、荒浜、閖上、気仙沼、他、思い出の深い場所がたくさんあります。震災直後からなんらかお手伝いをしたいという気持ちは持ち続けていたため、今回の企画を紹介いただいたときは、すぐに参加を決断しました。たった0泊2日の短い時間ではありましたが、改めて被害の大きさと現地の方々の気持ちを実感し、今後の復興に向けた課題や我々が今後なすべきことを私なりに解釈する機会を得ることができました。まずは周囲にこの経験を伝えていくことを実践していきたいと思います。
参加にあたり、派遣調整にご尽力いただいた湯澤さん、市川さんに感謝。現地でお世話いただいたボランティアセンタの方々、JCの方々ありがとうございました。ともに汗を流したボランティアの方々、同行していただいた白仁さん、小野さん、新野さん、藤間さん、桜松さんお疲れ様でした。特に、車を出していただいた桜松さん、愛車を汚しちゃってすみませんでした。
そして何より、現地で頑張っている依頼者の方、貴重なお話ありがとうございました。きっといつかまたお手伝いに参ります。

以上(文責:増木)