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第26便 岩手県釜石市での瓦礫撤去・ボランティアセンターでのマッサージ

復興
復興

【概要】
日時:平成23年6月23日(木)
行先:岩手県釜石市
受入先:北上JC・釜石ボランティアセンター
参加者:石原成昭・西川一臣・石川泰晧・池野昌志・西岡真由美
作業内容:瓦礫撤去・ボランティアセンターでのマッサージ

【はじめに】

6月8日に泉州てらこやの理事長である石原より23日に瓦礫撤去のボランティアに行こうと思っているのですが、行く方おられませんかとメールがあった。平日でもあり、梅雨時でもある。少し躊躇したが、以前より機会があればと思っていたので行くことに決めた。というのも何度か東北地方の物産展を開催させていただいていたが、自分自身説得力がないなと少し恥じる部分があった。私の信条でもある何事も体験してみなければわからないことがあり、体験もせずに想像だけであれこれということは間違っていると思うからである。そんな思いの中参加させていただいた。

【活動報告】

<6月22日(水)>
19:25
関空発。

20:40
羽田着。その後ニッポンレンタカーにてレンタカーに乗り込む。
事前に事務局より鎌倉市に申請していただいていた「災害派遣等従事車両証明書」を鎌倉てらこやメンバーに持参いただく。これにより岩手県までの高速料金が無料に。感謝。

22:00
東京出発。雨が降る中での道中であった。

羽田空港にて

てらこやメンバーと

 

<6月23日(木)>
6:00
釜石ボランティアセンター着。その後、駐車場にて仮眠。雨が降っていたので作業がない場合もありえる。晴れるのを祈り眠りにつく。

6:51
エリアメールの着信アリ。

「緊急地震速報。岩手三陸沖で地震発生。強い揺れに備えてください(気象庁)」

震度5弱であった。続いて津波注意報発令の放送がある。50センチ程度の津波が来る可能性があると・・・。幸いにも15分程度で解除されたが、緊張感が漂うひと時であった。

8:25
幸い雨が上がったので、北上JCの菊池さんより本日の作業の説明がある。個人宅の瓦礫撤去の作業であるが、雨等により菊池さんの判断で途中中止する可能性もあるが理解していただきたいと打診がある。整体師が1人参加していたのでボランティアセンターに残り地域の方々にマッサージをすることに。

9:00
自車で現場まで移動し、菊池さんはじめ北上JC・名古屋JC・五所川原JCの皆さんと共に作業開始。津波で庭にはいった瓦礫の撤去や、ブロック塀の解体、庭に植えてある木の撤去作業等々なれない中であるが、なんとかこなしていく。JCの繋がりを感じる。

本日の作業現場

庭に植えてある木の撤去作業など

慣れない作業に四苦八苦

津波で庭にはいった瓦礫の撤去

11:30
雨が降り出してきたため、菊池さんの判断で本日の作業終了。最後までやり遂げたかったが、安全のために念には念を入れてということである。

12:00
皆さんに挨拶をし、釜石ボランティアセンターをあとにし、途中入浴・昼食をし、大船渡市へ。

15:00
大船渡市の浄願寺着。浄願寺には事前に連絡を入れていたのでご住職が応対下さり、3月11日のことや、それ以降の檀信徒との繋がり、宗教者としての思いを、静かに、しかし、熱くお話をして下さった。お話の最後に隣町に住んでおられたご住職の妹さんと姪っ子さんが津波の犠牲になられたことを、お聞きした時には、先頭になって復興に携わっておられる方のおかれている被災地の方々の環境を再認識させていただき、涙が止まらなかった

16:00
浄願寺発。その後、大船渡視察、陸前高田市視察を行う。

17:00
帰途へ。

<6月24日(金)>
1:00
東京着。東急ステイ蒲田へチェックイン。

7:25
羽田発。

8:40
関空着。各自そのまま個々の仕事に・・・。

大船渡市の現在

震災後約100日が経過しても、

被災地ではまだまだボランティアが必要とされています。

おわりに・・・

今回参加させていただき、本当に弾丸であったが、言葉で表すことができない思いに駆られている。日本の根幹から変わっていく瞬間に立ち会っているのではないかとさえ思えるほどの衝撃であった。正直、旅費等を考えれば今の時点で費用対効果は皆無であろう。今回の経験をどれだけ生かした活動をし、復興のお役にたてるのか、ただの観光ボランティアで終わってしまうのか、自分自身に問いかけられているような、そんな体験でした。
(文責 西川一臣)