第12便 春のミニスポーツ大会
復興<第12回 春のミニスポーツ大会@ヅ大>
【概要】
日時:2011年5月7日(土)
場所:福島県会津若松市 会津大学短期大学部グラウンド
参加者:会津若松市内で避難生活を送る大熊町の子どもたち(50名)と保護者(20名)
スタッフ:チームIPPO(会津大学学生団体)、てらこや学生、(公社)会津青年会議所のメンバー、OB、てらこや大人スタッフ、合計25名
内容:①受付
②自由時間
③開会式
④ドッヂボール大会
⑤自由時間
⑥閉会式
⑦解散
会津若松市内で避難生活を送っている大熊町の子どもたち。学校はまだ午前中だけ。中学校は旧学鳳高校に大熊町役場と同居しており、運動場が駐車場、体育館が支援物資の集積場として使用されているため、運動、部活が全くできない状況にある。子どもたちのほとんどが避難生活を送る東山温泉の旅館も走り回れる環境ではなく、そのためか、子どもたちはいつも、ゲームやネットに夢中になっている様子を見て、子どもたちが伸び伸びと思いっきり身体を動かせる時間と空間を作りたい、と思っていた。地元の会津大学の学生や青年会議所とそのOBの方と出会ったことをきっかけに、急ピッチで企画、実行されたのが、今回の「ミニスポーツ大会」でした。
<参加した大学生の感想>
■今回のプレスポーツ大会を通じて感じたことは2つ。
■1つは繋がりの大切さを再確認したこと。 繋がり、というのはまず、”組織”としての繋がり。今回の企画はてらこや、会津大学チームIPPO、JCの方々の組織としての繋がりがあってこそ達成されたものであり、改めてその”縁”の大切さと可能性を感じた。
また、それぞれが自分の役割をこなしスムーズに会を運営することができたのは”共通の志”があったから。子供たちの笑顔のため..それを第一に考えることでまとまりと活気ある会を創ることができたのだと思う。同じ目標をもつ、という意味での”心の繋がり”は運営側にはとても大切だと再確認した。
■2つ目は子供の難しさ。子供達は、震災の影響などまったく感じさせないほど元気だった。今、子供達の置かれている状況をすっかり忘れてしまうほどに。 しかし、住み慣れた土地から離れる不安や避難所でのストレスは大きいはず。 会話の節々にもその不安や不満は感じた。 子供は分かりやすい分、分かりにくい。気持ちとは反対のことをしてみたり言ってみたりする。 私達は子供たちの経験している不安感は想像でしか分かってあげられないし、出来ることは限られているのかもしれない。こういった状況下での子供との関わり方についてとても考えさせられました。
■最後に。今回の活動を通して強く思ったこと。それは、子供たちの記憶の中に、震災の中で”楽しかった”思い出を少しでも作ってあげたい、ということ。 通常のてらこや活動でも常々思っていることですが、震災後のこの不安定な状況下でこそ、そういった思い出が必要であり、その分より一層意味のある活動であると感じました。 きっとそれは子供たちが未来を生きるパワーに繋がるはずです。 とりあえず日焼けしました。
早稲田大学4年 栗崎めぐみ